(月刊タイガース7月号より抜粋)
―今年は4月20日(対ヤクルト戦・甲子園)に初登板。そこから現在7試合で4勝2敗。マウンドでの感覚として、昨年や一昨年と違うところはありますか?
何か余計なことを考えなくなりましたね。今までだったら、コースにきっちり投げなあかんとか、そんなことを考えながらやってたんですけど。それがうまくいってなかったんやろうな、っていう思いから、もう別に打たれてもいいわ、くらいの感覚になりましたね。
―岩田投手は昨年、「若林忠志賞」を受賞しました。Ⅰ型糖尿病の子供たちを甲子園に招待したり支援したりと、そういう活動ももう6年目になるんですよね。そういう活動っていうのはやはり自分自身の野球に対するモチベーションを大きく左右しますか?
それは間違いなくあります。今プロ野球選手でⅠ型でやっているっていうのは、日本では僕しかいませんし、そしてタイガースという注目される球団に入っているわけですからね。自分が頑張って成績を残して何か寄付をしたり、オフのクリスマス会なんかに行けると、そこの子供たちっていうのはすごくいい顔をしているんですよ。だからみんなが目をキラキラさせて自分のことを見てくれる、応援してくれることを思うと、「もっと頑張らなあかんな」ってすごく感じます。