(月刊タイガース7月号からの抜粋)
このインタビューの完全版は、月刊タイガース7月号(7月1日発売)4~10ページで!
─6月7日に1000本安打を達成されました。おめでとうございます。
ありがとうございます。
─1本1本積み上げてきた1000本には、どういう思いがありますか?
1本目がないと、2本目も1000本もないということで、それぞれのヒットにはそれぞれの意味があるし、アウトも全て含めて成長させてくれた。1000本までの、3千何百打席の中で自分を成長させてくれたのかなと思います。
─1000本の節目にあたっては、周りから意識させられることも多かったと思います。その上で、達成された時に「ホッとしました」というコメントも残されていましたが、1000本に向かうまでの意識はいかがでしたか?
僕が意識していたのは、「甲子園で達成したい」とすごく思っていて。まずそこが達成できたのはホッとしたという部分でもあります。でも1000本に対しての意識はあまりなくて、もう目の前に来ていることだったので、いつかは達成できるのかなとは思っていましたね。
─861試合で1000本。それだけヒットを積み重ねても、次の1本が出るまでは不安もあったりするのでしょうか。
いや、もう毎日不安ですよ。全然不安がない日とか、絶対いけるやろうという日は全然ないです。むしろ「絶対打てるな」って、ほとんど思わないですけど、思った日ほど打てないという感覚はあります。
─近本選手が入団されてから、月刊タイガースでは毎年インタビューをお願いして、取り組みの内容を近本選手らしい言葉で残していただいています。ご自身で過去に取り組んできたことや、キーワードにしていることなどを振り返ることはありますか?
ありますあります。今年のキャンプくらいの時、暇だったので、生まれた時から今までの約30年間にどんな出来事があって、どんなエピソードがあって、っていうのを書いてみたりしたんです。それを見た時に、良いことだけじゃなくて悪いことであっても「この時の出来事が今の思考に繋がっているな」と思ったり。こういうふうに繋がっていって、今の自分、31年目の自分が形成されているんだなと改めて気づきました。プロに入ってからは、すごく出来事が多くなって、刺激も強いし、人に見られるというところも含めて、自分の性格もより変わっていっているのかなと思っています(笑)。