(月刊タイガース12月号からの抜粋)
このインタビューの完全版は、月刊タイガース12月号P4~P9をチェック!
─個人としてはともに昨年から飛躍を遂げました。改めて振り返ってみてどんなシーズンでしたか?
石井 僕は最初のオープン戦からちょっと調子が上がらず、結果も出なくてファームに落ちて。5月から一軍にいられたことは良かったと思いましたけど、その最初の1カ月はメンタル的にもすごくきつくて。最終的にこういう成績を残せるとはその時は思っていなかったですし、逆にその1カ月があったからという部分もあります。充実していたと言えば充実していたんですけど、もっとできたと言えばもっとできた部分もあるし。すごく難しいです。
桐敷 去年の後半から中継ぎをやらせてもらって、実質1年目の気持ちでやっていこうとキャンプ、オープン戦からやってきて、本当にまさか正直ここまでという感じで。ましてやタイトルも獲らせていただくとは思わなかったので、個人的にはいろんな経験をさせてもらいながら充実した1年を過ごせましたけど、優勝、連覇っていうところができなかったので、悔しい1年でもありました。
─お二人が登板する時は、ピンチの場面や悪い流れを断ち切る場面が多かったですが、そういう時に一番重要だと思っていることはありますか?
石井 ピンチだからといって悪い流れと思わないことですかね。悪い空気が流れているとみんなが思っていたとしても、自分は思わないというか。人間って結構引っ張られるじゃないですか。病は気からじゃないですけど、引っ張られるのは良くないのかなと思ったりもします。
桐敷 ランナーがいる状態から行く時って、やってやるって気持ちになりますけど、逆に空回りすることも多いので、そう思ってる中でも頭は冷静にして、やるべきことをやるっていうところもあります。
─来年は求められる成績のハードルがさらに上がって難しくなりますが、どういったことを目標に考えていますか?
石井 もちろん常にキャリアハイを目指しているので、中継ぎだったら試合数とかホールド数という分かりやすい部分になると思います。
桐敷 自分は変わらずというか、やっぱり1年できたとしても、次の年、そのまた次の年というふうに、一軍で投げ続けることは難しいと思っていて。幸いにもブルペンには何年も連続して、故障とか離脱がなくやられている岩崎さんという目標の方がいるので、そういうふうに来年も変わらず一年間戦力になることが目標ですね。