(月刊タイガース9月号からの抜粋)
このインタビューの完全版は、月刊タイガース9月号(8月30日発売)4~10ページで!
─西投手は6月21日に2000投球回、梅野捕手は6月18日に1000試合出場を達成されました。積み上げた数字への思いはいかがですか?
西 100イニングを20年で2000イニングですからね。若い時、歴代のコーチにとにかく長いイニングを投げることを、よく言われたんです。そうやって指導されていくうちに、イニングを消化することの大事さをすごく感じましたので、積み上げてきて良かったなと思う数字でしたね。
梅野 自分もスタートした時は意識するようなことはなかったんですが、気づけば1000試合で、捕手としても1000試合以上出られて。木戸さんだったり、歴代の選手たちの記録を超えられたのは、タイガース球団の生え抜き捕手として光栄に思います。
─西投手が移籍してきて6年目ですが、もう“あうんの呼吸”という感じでしょうか?
西 “あうんの呼吸”というか、全てじゃないですかね。でも配球のいろんなぶつかり合いはありましたよ。首を振ったり、押したり、引いたり、そういうのがあったからより良かったんじゃないかと思います。年齢も近いのでスッと言い合えるし、コミュニケーションが難しかったというのがなかったから、こうして長くできてるんじゃないかと思っています。
梅野 個人的な話をすると、西さんが入ってきた2019年にゴールデン・グラブを獲れたりして、西さんに阪神のキャッチャー像を変えてもらったというか。「阪神の“圧”にやられてしまうのはもったいない」と、そういう感じからスタートして、もう一歩前進できたかなと。バッテリーとして押したり引いたり、そういう駆け引きの中で自分たちがやっていかないといけない、周りがどうこうじゃない、みたいな。
─シーズンも佳境で、連覇に向けて最後の戦いということになりますが、現時点でその頃の姿をどう想像しますか?
西 今の流れってめちゃくちゃいいですよね、なんか去年の雰囲気に似てきたし。だからあまり心配していないです。チームがすごく活気づいてきたので、失速しないように気負わず、 逆に“行ききる”ぐらいで行けばいいかなと思っています。
梅野 最高の景色を見るために、先を見るというよりも、今の状態が良いだけに一試合一試合を一喜一憂せずに。みんなで「あの時よかったな」といろんな話ができるように、ここからのシーズンを戦っていきたいなと思っています。