(月刊タイガース1月号からの抜粋)
このインタビューの完全版は、月刊タイガース1月号(12月28日発売)4〜9ページで!
―先日のファン感謝デーで就任後初めて甲子園のファンの前に立たれました。少し興奮していますと話されていましたが、いかがでしたか?
いやいや、あんなにいっぱいお客さん入ってるって知らんかったから(笑)。ベンチ裏からグラウンドに上がっていくまでなあ。まるまる14年間、大観衆の前でグラウンドに降りることはなかったからな。そういう意味で最初はちょっと、逆に言うたら圧倒されるような雰囲気やったな(笑)。
―監督の一言一句に対して拍手が送られたり、“アレ”という言葉への反応も含めて、ファンの勝利への飢え、大きな期待感というのも感じたのではないでしょうか。
ああ、それは感じるよねやっぱり。俺は何年間もずっとスタンドから見ていて、やっぱりちょっと歯がゆい面もあった。これはタイガース、野球界のOBとしてもだし、解説者としてもだし、もうちょっとこうすればいいのになぁとか、そういう歯がゆさはあったよね。
―初めて本格的に選手を見た秋季キャンプで、最も手応えを感じたのはどんなところでしたか?
やっぱり野手のほうかなあ。行ったピッチャーの中では西純なんかはもう飛び抜けとったけど、西純は今年ある程度実績作ってたからな。やっぱり野手のほうやな。
―毎日ブルペンや、カットマンへの送球など、明確に方針を打ち出していた中、その部分でも成果は見えましたか?
うんそれはあったよ。シートノックでも、11月2日のシートノックと、最後20日くらいのシートノックでは全然違うかったもんなあ。
―方針というヒントを与えてあげるだけで、短期間でグッとレベルが上がったと。
いやあ、だから生かし切れてなかったというんかな。それが新しい発見やなあ。中野のポジションを変えるっていうのは、ある程度そのつもりでおったけど、ということはショートのポジションが空くっていうことやし、その辺で小幡にしろ木浪にしろ、ちょっと違う、すごくいいものを見せてくれたよな。
―セ・リーグはヤクルトが連覇。いまや巨人というよりもヤクルトを倒さなければいけない時代になりました。
やっぱり優勝チームやわな、でもあんまり強いと思わへんのよね。やっぱり村上が、ああして脚光を浴びたから、それで勢いに乗ったよな。俺はそう思うけどな。あんまり怖いとは思わへん。
―そんなヤクルトを倒して“アレ”を勝ち取るシーズンに向けて、読者の方にメッセージをお願いします。
いやいやもう、一年目から当然“アレ”に向かってみんなでやっていくわけだからね。一年間、シーズンは長いから、山あり谷ありで、しんどい時期もあると思うけど、最終的に“アレ”を勝ち取ったらいいと思うんで。良い勝負は、当然しますよ、それはね。