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スペシャルインタビュー 糸井嘉男
取材日:10月7日 リモート取材

(月刊タイガース11月号からの抜粋)
このインタビューの完全版は、月刊タイガース11月号(11月1日発売)10〜14ページで!

―引退試合から約2週間経ちますが、毎日どんな生活を送っておられますか?
 毎日、第2の超人伝説を作るための、修行をしています!

―9月21日の引退試合について、改めて振り返っていただきます。糸井選手にとっての1727試合目、なかなか平常心で、というわけにはいかなかったと思いますが、試合に臨むにあたってはどんな思いが一番強かったですか?
 正直、セレモニーのことで頭がいっぱいで。もちろん最後の試合っていう寂しさの中でやりましたけど、スピーチも含めて、セレモニーの最初から最後までの流れで頭がいっぱいでした(笑)。

―スピーチでは野球人生を「密」と表現されていました。これは引退会見でも出ていなかった言葉ですが、その後に振り返って出てきた言葉ですか?
 密でしょう、だいぶ。入った時に、今の自分を想像できたかと言ったら100%ないことなので。やっぱり僕の中で野手転向の期間は、すごい密やし土台やったし、あれでやっぱり生活も練習態度もすべて変わりましたから。プロ野球の厳しさを感じて、生ぬるい考えが変わりましたね。

―場内一周の最後には、こみ上げるものがあったように見えました。
 いやもう、ほんまに時間が遅いのも知っていましたし、あの時間からセレモニーが始まって、最後まで残ってくれているファンの一人一人の顔も結構鮮明に見えたので。他人に対して、ここまで熱狂的に、あんな顔をして応援してくれるというのは当たり前ではないことなので、ファンのみんなの顔を見ようと思って一周しましたね。

―ただ心残りは、タイガースで優勝できなかったことだと思います。
 いやあ、オリックスが御堂筋パレードをするという話になっているって聞いたら、やっぱりタイガースでやってみたかったなと。(日本ハム時代に)北海道で(パレードを)やった時に、やっぱりすごかったので、またパレードやりたかったなあって。それとFAの時に、優勝するために力を貸してくれと、そういう言葉をいただいて僕も心がグッと動いたし、やってやろうという気持ちになったので、やっぱり優勝を経験したかったですね。

―その願いは後輩に託すとして、これから第2の人生、超人伝説の第2章なんですが、もちろん野球界に携わりたいという思いもあると思いますし、タイガースにも関わっていただけそうという報道もありました。どんなビジョンを持っていますか。
 現役復帰(笑)。

―期待しています!
 ハッハッハッハッハッ!球団のほうからも、そうやって携われるような話もいただいています。他にも自分が、野球以外で何ができるのかなっていうのも興味はありますし、それは今すぐじゃなく、どんどん見えてきたり、これから作っていくものだと思うので、楽しみがいっぱいでーす!




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