(月刊タイガース6月号より抜粋)
乗り越えた先を見る
―現在は自主練習が続いていて、まだはっきりとではありませんが、開幕の時期がある程度現実味を帯びて見えてきました。
一応の目安が出てきたことで、そこに向けてどうやっていこうということや、開幕への緊張感はだんだんと高まりつつあるな、という感じですね。
そうですね、全体練習が始まるとすぐに実戦に入っていくと思うので、そういう部分では、すぐに入っていけるように、体の状態などのレベルを落とさないように考えて、今はやっています。
―昨年は、原口選手個人が直面した逆境で、今年は日本中、世界中で多くの人が大変な思いをしているわけですが、そういう中で原口選手が感じる使命感というか、人を勇気づけたいという思いも強いのではないですか?
それは僕だけではないと思うんですけど、スポーツが世の中に与えることのできる影響の大きさっていうのは、いま改めてあるんだなーと思っています。台湾や韓国では、苦労しながらもプロ野球が再開していて、そういうニュースは僕もすごくうれしく思って見ていますし、やっぱり希望や勇気をスポーツからもらえるものだなーと。今は僕たちがまだ野球で表現できないので、見る側として、ファン目線でそう感じるものがありますね。